[JP] 酒席でのいざこざ、押し合っただけでも暴行罪です|刑事リスクガイド ③

韓国では、酒席でのいざこざにおいて、軽く相手を押しただけでも暴行罪が成立することがあります。示談(合意)が成立しなければ、罰金刑の前科や滞在資格の問題へとつながる恐れがあるため、初期対応が極めて重要です。
[JP] 酒席でのいざこざ、押し合っただけでも暴行罪です|刑事リスクガイド ③

シュガースクエア弁護士のコメント 💁

「韓国では、酒席でのいざこざには絶対に立ち向かわないでください」

梨泰院(イテウォン)、弘大(ホンデ)、江南(カンナム)のクラブなど、歓楽街に足を運ぶと、酒席でのトラブルが頻繁に発生します。しかし、韓国では酒席で生じた身体的接触がそのまま刑事事件へと発展するケースが多く、治安システム(防犯カメラ等)が非常に精緻であるため、証拠として使用できるものが多い点に注意が必要です。肩がぶつかり、その瞬間、相手を少し押し返しただけだと思っていたのに、数日後に警察から連絡が来るというケースもあります。

この記事では、外国人が韓国で注意すべき点を具体的にまとめます。

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韓国の酒席トラブル&暴行、核心だけ整理!

  • 肩を小突いたり、胸ぐらを掴んだりしただけでも暴行罪が成立する可能性があります

  • 双方暴行(お互いに暴力を振るうこと)であっても、それぞれ処罰されます

  • 「酔っていた」という事実は、責任を軽減してくれません

  • 罰金刑であっても前科として残ります

  • 外国人の場合、滞在資格の審査に影響を及ぼす可能性があるため、さらに危険です

  • 万が一トラブルが起きた場合、初期の供述とCCTV(防犯カメラ)の確保が事件の方向性を左右します


1. 押し合っただけでも暴行罪になる理由

韓国の刑法第260条は、人の身体に対して暴行を加えた行為を処罰するよう規定しています。ここで言う「暴行」とは、必ずしも相手に怪我(傷害)を負わせることで成立する犯罪ではありません。

  • 肩を強く押す行為

  • 体を押してバランスを崩させる行為

  • 相手の手や衣服を掴む行為

  • 胸ぐらを掴んだり、身体を押し除けたりする行為

相手が怪我をしていなくても、身体に物理的な力(有形力)が全般的に行使されたのであれば、暴行罪が成立する可能性があります。

特に酒席でのいざこざでは、「先に脅威を感じた」「喧嘩になりそうだったから押した」と主張するケースが多いですが、韓国における「正当防衛」の判断基準は極めて厳格です。客観的に急迫した侵害(差し迫った危険)が認められない限り、先制して相手を押す行為は、暴行と評価される可能性が非常に高いです。

👉 正当防衛だったのに、暴行の前科になるのですか?|刑事リスクガイド ①

2. 双方暴行なら大丈夫?処罰はそのまま科されます!

「お互いに押し合いました。双方暴行ではないですか?」と思われるかもしれませんが、双方暴行であったからといって処罰を免れるわけではありません。双方がそれぞれ物理的な力を行使したのであれば、各自の行為に対して暴行罪が成立し得ます。お互いに示談が成立しなければ、事件は正式な刑事手続きへと移行します。また、「お酒に酔っていた(心神喪失・心神耗弱の主張)」と主張しても、責任はそのままであり、むしろ飲酒後の争いによって自身と相手をより危険な状況に晒したと評価されることもあります。

どちらがより理不尽な思いをしたかではなく、「誰が物理的な力を行使したか」、または「どちらがより怪我を負ったか」が核心となります。

重要なのは、暴行罪で罰金刑が言い渡されると刑事記録(前科)が残るということです。罰金さえ払えば終わりではなく、その前科が様々な領域に影響を及ぼします。

  • 公共機関および一部職種への就職制限

  • 資格審査の過程における不利益

  • 海外ビザ申請時の問題

  • 韓国国内における滞在資格の延長・変更審査

特に外国人は、刑事処罰の記録が出入国外国人庁の審査資料として活用されるため、より一層の注意が必要です。罰金刑だけでもサ犯審査の対象となり、事件の経緯によってはビザの延長拒否や滞在資格の制限へとつながることがあります。

外国人の場合、刑事事件が出入国当局に通知されると、サ犯審査の対象となることがあります。サ犯審査がどのような手続きであるか、まずこちらの記事で確認してみてください。

👉 サ犯審査とは何ですか?
👉 出入国からの出頭要求、ただ行って説明すれば終わるのか?調査段階で必ず知っておくべき核心

3. 酒席でトラブルが発生した際の、賢明な対応法

最も重要な原則は「逃げること」です。絶対に物理的な対抗をしないことです。状況が激化しそうだと感じたら、その場を離れなければなりません。瞬間的に相手を押しただけでも、状況によっては暴行罪へとつながるためです。

もし、すでに事件が発生してしまった場合は、以下の点を確認・実行してください。

  • 相手とすぐに距離を置き、CCTV(防犯カメラ)がある場所へと移動する

  • 112(警察)に通報し、被害の事実を明確に伝える

  • 周囲の目撃者の連絡先を確保する

  • 店舗のオーナー等にCCTV映像の保管を要請する

  • 軽微な痛みであっても病院を受診し、診断書を確保する

  • 感情的な表現を排除し、事実を中心に初期の供述を整理する

初期の供述が事件の方向性を左右します。同じ場面であっても、どのように説明するかによって法的な評価が変わってきます。そのため、事件が必要以上に大きくならないよう、初期段階から専門家の助力を受けることをお勧めします。

👉 韓国で「診断書」が重要となる理由

4. 刑事対応と出入国対応は、同時に行う必要があります

外国人の場合、暴行事件が単なる刑事手続きだけで終わらない点が問題となります。そのため、韓国で暴行罪に巻き込まれるような状況を最大限に回避し、万が一事件が発生した場合は、刑事対応と出入国対応を同時に進めてください。罰金額を減らすことだけが問題ではなく、その刑事記録が今後の滞在にどのような影響を与えるかまで総合的に検討しなければなりません。

法務法人シュガースクエアは、外国人の暴行事件や双方暴行への対応、示談(合意)手続きだけでなく、出入国サ犯審査への対応までトータルでサポートしています。多言語での相談が可能であり、初期の供述戦略の樹立、CCTVの分析、示談交渉、出入国当局に提出する意見書の作成まで、全過程を体系的に検討します。

酒席でのいざこざは一瞬の出来事ですが、暴行罪の記録は一生残ります。喧嘩に巻き込まれたり、警察から連絡を受けたりした場合は、今すぐリスクを点検してみてください。対応の仕方によって、結果は大きく変わり得ます。

外国人が必ず知っておくべき刑事リスクガイドシリーズ

韓国で外国人が刑事事件に巻き込まれた場合、刑事処罰だけでなく出入国の問題につながる恐れがあります。以下の記事から主要な刑事リスクを確認してみてください。

正当防衛だったのに、暴行の前科になるのですか?|刑事リスクガイド ①
中央線を1cm超えただけで刑事処罰?韓国の交通事故、ここで分かれます|刑事リスクガイド ②
外国人が韓国で絶対に喧嘩をしてはならない理由

刑事事件がすでに起きてしまったなら?出入国から連絡を受けたなら、まずこの点を知っておくべきです 👉 サ犯審査とは何ですか?

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